青くてごめんね

書きたいことをね、自由に書きます

それゆけ!南部せんべい紀行4

南部せんべいシリーズ3年ぶりの更新です!!(知るか

 

罪悪感少なめに小腹を満たせるザクザクしたお菓子の筆頭、南部せんべい。飽くなき探究は続きます。(※食べてるだけ

先日*1青森観光した折、一にも二にもアップルパイで賑わってたんですが、驚いたのは南部せんべいの種類の多いこと!アンテナショップの一区画が全面南部せんべいなんですよ、よりどりみどりの。何だこの天国は。

駅ビルには巖手屋さんの店舗もあり。柔らかい訛りの店員さんにおすすめも聞いたりして。エンジョイ。

 

【目次】

 

小松の定番 南部せんべい 落花生

浅学で恐縮だが小松製菓の名にピンとこなかった

これは青森観光の戦利品ではなく、母が買ってきてくれたもの。

個包装じゃないのでここぞというタイミングでオープン

見た目は完全に煎餅タイプ。

お味もまさしく!薄さゆえ唇・舌の湿り気で軽い貼り付きを覚える第一印象。広めに縁取られた耳、心地よいパリパリ食感。油分控えめの軽い食感。特筆すべきは落花生。香ばしさが際立っている。素朴な生地と、存在感ある濃い落花生のバランスが素晴らしい。後引く美味しさ。一枚のつもりが3枚食べてしまった

何気なくパッケージ裏面を見てみると、何やらメッセージが。

え……

郷愁………

南部の……こころ………

………おっかさん…………… (←?)

山村の茅屋、畑仕事を終えたおっかさんが、お腹を空かせた子供のため汗をふきふき台所へ向かう……架空の南部地方の風景が目に浮かびました………

 

名代 津軽路せんべい @小山せんべい

青森観光戦利品1。事前にネットで調べ、公式HPで沿革も読んでおいた。手焼き実演販売が特徴。二代目が落花生以外のナッツを入れることを考案され、主力商品となっているそうだ

手焼きせんべいの小山せんべい店

(こやまではなく「お」やませんべい であることに今気づいたのは秘密)

新青森駅の駅ビルにお店があった。和風ダンディなねじり鉢巻の似合う店員さん。まさか、、、二代目だったのかなあ…………???!

一袋8枚入り。極めてシンプルな商品構成。1000円前後という値段設定にたじろぐ庶民であったが、試食で何かを感じ購入。お土産選びに焦ってて深く味わえなかった。ちなみに、試食はピスタチオをいただいたが、せんべいと風味が競合している気がして、次点でナッツ単価の高そうなピーカンナッツにした(貧乏性

これ、、、、、、、、!

は、、、、、すごい

(今気づいたパート2なんですがこれって南部せんべいなのか)

ラングドシャ。猫の舌。厚めのせんべいを噛むと、マーガリンならではの軽くかつふわっとした油脂の風味が広がり、サクサクと解けていく。ピーカンナッツはシンプルにうまい笑 この満足感はスイーツに近い。唯一無二。

 

旬の森@巖手屋

〜夢にまで見たバラエティパック(被りなし)〜

南部せんべいを市井に送り出してくれている巖手屋。

とはいえ、手に届く範囲で販売されているのは、豆だけとか胡麻だけとか、気持ちを一本に定めないといけないのだ。

かつて南部せんべいにお熱だった頃、公式通販サイトで取り扱っていたバラエティパックに羨望の眼差しを注いだものだ

そんな筆者が満を持して巖手屋直売店に参戦したのである。ひたすら南部せんべいが展開された夢のような空間。店員さんの青森訛りも素敵すぎる!公式ライン登録してお得に買えちゃった!公式ショッパーもつけてくださった!嬉しい!

チョイスに悩みまくりますねこりゃ〜!

…ってことで、2〜3ヶ月かけて食べ進めていった。

・納豆:筆者は納豆が大の苦手である(え)個包装を開けた時点でそれとなく漂う納豆臭。本格的♂である

が、マニアとして味見しないわけにはいかない。1cm×1cmくらいを恐る恐る。………ぁぁ確かになんか…甘じょっぱい腐った風味が……ゥッ……ふぅ…

これ以上は無理そう。大半は同居人にあげた。

・黒胡麻:極薄軽の生地に胡麻がた〜っぷり。これだけ敷き詰めてあるけどさっぱり軽い味。

・抹茶:みどりちゃん。宇治抹茶ラングドシャですねこれは。不思議なことに和菓子というより、洋菓子feat抹茶という味わい。さっくりほろりの食感が大変いい。上品な苦味とピーナッツのコクがあう

・落花生:落花生せんべい系南部せんべいは飲み物って言いますよね(は)

主食のような感覚でぺろり。ピーナッツがほどよく主張してよい。

・いか:パッケージがスンメリとした非光沢素材でプレミア感。煎られた金胡麻とゴロゴロ存在感のあるイカ、粗塩かザラメか分からない(味覚障害かよ)結晶で視覚的にも楽しめる。あー、うめー。あたりめとかサキイカになるなら南部せんべいに乗ったイカになりたい(?)。煎餅生地の土壌で何でも輝ける。いかの旨味がとてもほどよい

・醤油落花生:「醤油の香ばしさ」のイデアを直に感じるなら南部せんべいの煎餅生地に限るわ。醤油の原液を直接嗅ぐより風味があふれる。そういえば…改めて…南部「せんべい」って…おせんべいって定番は醤油味やんね… 刷毛で秘伝のしょうゆタレを塗り直火で焼く…はいよ、と手渡しされたよう

・りんご:サクカリ甘いりんごチップとせんべい生地を一緒に噛むと幸せホルモンが分泌されるらしいですね(え) 東北名産夢のコラボ。甘いもしょっぱいもイケる。白胡麻たっぷりで不思議とリッチ

・かぼちゃ:さっくりなのに、”ほっくり”かぼちゃを疑似体験できる神秘。クッキー生地で奥深い風味を予感させられると、そこにかぼちゃがほんわかと沸き立ってくる。す、すごい。風味管理完璧。

・醤油胡麻:落花生と全然違うの。胡麻だと、より醤油の香りに上澄みの磨きがかかるというか。胡麻の風味に支えられて平面的に醤油が広がっていく。決して浅い味というわけじゃないけど。

・落花生:クッキー系ど真ん中。ところが、落花生のぎっしり度合いが本気。しれっと。しかも程よくダイス状で、ひとかじりを邪魔しない。力を入れて噛むとクッキー生地がやや形を残しつつ崩れ、バターの香りでクッキー風味を演出しつつ、まめが主役に躍り出る。噛みしめるほどにまめまめしい。大人しくかつ懐かしく、ナッティなオイリーさも健在。嗚呼。

・黒胡麻:二度焼き、と書いてある。でも正直プレーンの薄型煎餅と同じですね。

こんなに胡麻がた〜っぷりなのに、生地の素朴な小麦の方が香ばしい。大変不思議な現象。軽やか。ぺろり。

いや〜しかし、、1パックでこんなに楽しめるなんて…最強コスパ。南部せんべいマニアなら死ぬまでに一度は購入して頂きたい!

*1:実食したのに時差がありすぎて執筆時点で既に四ヶ月経過