青くてごめんね

書きたいことをね、自由に書きます

それゆけ!南部せんべい紀行4

久々のシリーズ、更新です。

生活環境の変化が著しく、衣食住を回していくだけで精一杯でも

そう、食には愉しむ余地が残されているのです

初めての土地で右も左もわからない中、とりあえず食材が爆安と素人目にも直感できる肉のハナマサにて、あの麗しき嗜好品を見つけたのです

レビューいきましょう!

 

(2020/10/19 下書きの続きをば、と思ったら、タグ機能実装されてる。

使用率0.00000001%と思われる『#南部せんべい』タグつけてみましたwwwシュールすぎて笑えますw)

 

【目次】

 

 

1、焼き立て出荷 

f:id:aokute_gomenne:20201019205336j:plain

 ハナマサで思わず迷わず買った個包装。

「東北みやげ煎餅」社、安心安定の味です。

耳付きを売りにしてるらしく、裏面には親切にも3パターンの楽しみ方のご説明を賜れます(ちょっと苦しい説明ですが…笑)

 f:id:aokute_gomenne:20201019205416j:plain

フレーバー説明欄で、2つで生地自体の配合が違うのだと学べます。

 

味…煎餅タイプの王道テイスト。口に含むと舌の水分が持っていかれそうになり、硬さを主張する耳とともにバリっといきます。うん、間違いない。ザクザクと軽やかな歯ごたえ、素朴な甘みや塩味が噛むほどに馴染んでいく。見た目通り、胡麻と砕いたピーナッツの香ばしさ。f:id:aokute_gomenne:20201019205445j:plain

おさまりのよい味。いかにも南部せんべいらしい、なぜかノスタルジックな後味。

ミックスタイプは気合を入れたい朝によく食べたw 両者がまさに同居したその円盤は、確かに私を元気づけてくれました。f:id:aokute_gomenne:20201019205454j:plain

 

7枚入の彼はさながら、ウィークリー・アドベントカレンダー。心沸き立つ週末、最後の一袋を噛み締めながらまたハナマサへ趣き新たな一包をお迎えして一週間が幕を開ける。f:id:aokute_gomenne:20201019205502j:plain

一人で淡々と2袋食べた。うまかったです。

 

 

 

 2、ファミリーパックでお得です

正式名称(?)がわからんかった笑 

f:id:aokute_gomenne:20201019213333j:plain

f:id:aokute_gomenne:20201019213353j:plain


これもハナマサで入手。南部せんべいは鮮度命なので個包装されていないタイプは敬遠しがちなのですが、

種類の多さに誘惑されて、相変わらずセールっぽく売り出していたのでつい買っちゃいました。

開け時を見計らって、万が一のためにバカ食いしても自分自身に恩赦を与えられるよう馬車馬のように働いた週末に満を持してオープン(たしか)

 

 

 

先に言っちゃいますけど、これ、やばかったです。(良い意味で)

ご覧の通り8種類が贅沢にも詰め込まれたこちら。

南部せんべい」の概念を覆されました。いや、「南部せんべい」が有する豊潤な世界観に浴びせられ、しばらく呆然としてしまいました。

だって、それぞれの「せんべい」が持つ味わい・歯ざわり・後味がまるで違うんです。違う食べ物を食べているみたい。しかし、通底する何かがある。しかしこの押し寄せる個性は圧倒的である。一口。やはり違う。しかしどれも…旨い。うまいっ。どれだけ欲求を充足させれば気が済むのだこのパックは。また違う世界が見たい、いやもう一度あの世界と戯れたい、ここで夢の続きは明日に託そう、いいや今こそ前に進むべき……

 

いつの間にか「南部せんべい」に耽溺、絡め取られ、酔いしれている自分がいました。

やべえっす、これまじで。

 

以下ざざーーーーっと各味紹介ぃイイイ!!!!(※実際に食べているときはもうテンション瀑上げでオタク特有の具体的かつ抽象的解説を独りごちていた。やべぇ)

 

胡麻(煎餅タイプ)

f:id:aokute_gomenne:20201019213419j:plain

極めて軽い、軽さに特化した煎餅タイプ胡麻。この一般性は箸休めとなる。しかしオーソドックスなラインナップがみせるポテンシャルの高さといったら。

 

胡麻(クッキータイプ)

f:id:aokute_gomenne:20201019213437j:plain

f:id:aokute_gomenne:20201019213446j:plain

やばい奴その1。見るからにしてクッキータイプのそれを一口。

んんんんんっ???!!!なんだこの溢れ出るマーガリンのジューシーさは???!じゅわーーっと広がる旨味にまず脱帽。ラングドシャを思わせる生地感、もはや洋菓子ではないか…?と真剣に考えてしまう。彼は安安と、「南部せんべい」=和菓子という方程式を覆した。舌で弄ぶとホロホロと崩れていく生地、私は今、洋菓子としての南部せんべいを経験している。

 

・ピーナッツ(クッキータイプ)

f:id:aokute_gomenne:20201019213537j:plain

f:id:aokute_gomenne:20201019213544j:plain

見よ、この重厚感を。。ある種の決意すら感じさせる、他のせんべいとは一線を画する佇まい。生地にピーナッツが練り込まれているというよりは、ピーナッツが生地を纏っている、と形容したほうが適切なのではないか。いや、彼を称えるためには最低限の礼儀であろう。

戴冠式で主に跪くが如く、両手で恭しく彼を包み、一口。 うほぉ………… 期待を裏切るどころか期待の心的容量を遥かに上回るピーナッツ!!!!限界に挑戦したような濃厚生地!!! 感嘆の息が漏れてしまった。

ヤバい奴2。 しかし、彼ら悪魔的なクッキータイプのせいで他の南部せんべいが受け付けられない身体にされてしまいそうである。どうしてくれるのだ。責任を取ってくれ(歓喜

 

 

・ピーナッツ(煎餅タイプ)

f:id:aokute_gomenne:20201019213613j:plain

f:id:aokute_gomenne:20201019213620j:plain

先2者のクッキーショックを受け止めるような煎餅タイプ。しかし香ばしさが思わず顔を綻ばせる。

 

胡麻(一口タイプ)

f:id:aokute_gomenne:20201019213832j:plain

f:id:aokute_gomenne:20201019213840j:plain

f:id:aokute_gomenne:20201019213847j:plain

(区分けに律儀に並ぶ4文字に思わず吹き出した)

 

地味にヤバい奴3。

「一口タイプ」としたのは、4分割になっており裏面説明にも記載があるから、という理由と、

分類不可能であるからという差し迫った理由がある。

筆者は仮にも種々の南部せんべいを口にしてきた、と自負していた。

しかし、、、彼を目の前に、、、いや口の中にして思い知ったのである。井の中の蛙大海を知らず――

マーガリンの薫風を捉えたと思った矢先、素朴な小麦粉の風味が心地よい歯ごたえとともに到来する。噛み締めるたび、胡麻と油脂を感じさせる生地が混ざり合い止めようのない旨さが静かに味蕾を刺激する。

うめぇ〜〜〜っ。。。。なんだこれ。。。

 

・生姜

f:id:aokute_gomenne:20201019214054j:plain

f:id:aokute_gomenne:20201019214102j:plain

これぞファミリーパックの秘術、用心棒、大穴。かつてこのような南部せんべいを目にしたことが、君はあっただろうか…。 お主、本当に南部せんべい を名乗って後悔は無いのだな?と確かめながら食べる。   これは―― 南部せんべいか、、、いや、、単に生姜せんべい、、、、いやしかしこの懐かしい風味、、、、味わうたびに確信へと変わる、、彼は南部せんべいであって南部せんべいではない、、、、これは形而上学的領域なのである、、、

いいようもない瑞々しい生姜味、また南部せんべいの世界を広げてくれた。

 

 

 

 

こんなに豊かな経験をさせてくれて、このファミリーパック、恐るべし。

天晴。万歳。

 

 

f:id:aokute_gomenne:20201019214119j:plain

 

 

届いてニンマリ、確認してドッキリ、検めてガッカリ(まぁ、いいんやけど)

昨日の宣言通り、鈴木先生3巻をKindle Unlimitedで読み終え、

さらに熱量のある原稿に圧倒されながら「鈴木先生 全巻」で即検索。

絶版になったと噂を耳にしたので金額は覚悟してたのですが良心的な価格が並び、

約2000円で注文完了しました。 漫画届くのを心待ちにできるって、人生楽しめてる感じでいいですよね(え) 

3巻すごかった…そして解説もこれまた素晴らしかった…… 熱に浮かされたような、それでいて淡々と読み進められてしまうこの不思議な読後感は何だろう、

という疑問を文章化してくれています。要約すると、第三者的視点で事の顛末を辿りながら、凄まじく繊細で荒々しい筆致により世界観への没入を余儀なくされ、

クラスメートの一人として展開に織り込まれている自分がいる。 のです

今の時点ではともかく、すごいとしか言えません。。すごい

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

やっちまいました。

全く気付きませんでした。いや、むしろこれは、「やっちまわなかった」過去の分岐ルートを構築できないから、必然。。。ということにしてしまいたい

しかしこのような些末な事・金額で一喜一憂する自分もまた悲しい 

むしろ問題の主眼はそこにある気がしますね

 

 

 

と言いますのも、仕事の疲れを癒やし明日の仕事に向けて意識を遠ざける寝床での一幕、

明日、来てほしくないじゃないですか。朝早く、回らない頭で着替えて朝食かき込んで豚箱(満員電車)で出荷される、その一連の自身の姿を想像するだけで嫌になるじゃないですか、

だから無為にネットサーフィンしていたんですが、やはり就寝前のブルーライトは翌日に響く。

短時間で束の間非日常へ連れて行ってくれるコンテンツ何かなと思ったとき、星新一ショートショートに白羽の矢が立ったのです

本棚から引っ張り出してみました。   いや〜これが適役で、素直に作品として面白いですし、ドライでどこか厭世的な星新一世界が新社会人に響きまして

星新一大人買いしようかなと思ったのです。

フリマサイトを見ると、やはり往年の人気作であるからか、目を引くような特価での出品はなく、

早速週末、近くのブックオフへ向かいました。 多少文庫が並んでいましたが、いいところでも3割引ほどで、万年財布の寂しい筆者はひとまず諦めることにしたのです

 

星新一 で再度フリマサイトを眺めていると、こんな本を見つけました。

www.akitashoten.co.jp

何でもコミカライズだと! し、しかも、筆者の青春を捧げた鬼頭莫宏先生、柔らかく心の琴線に触れるストーリーが味わい深い志村貴子先生が執筆陣!!!

テンション上がりましたね。しかも、このシリーズの他に

www.akitashoten.co.jp

こんなのもある。『ショートショート特等席』って良いタイトルじゃないか……

 

 

2〜3日自身の購買意欲を確かめて、機が熟したのを悟り購入しました。

 

 

 

ヤマトの発送にて早速届いたのです、今日。3冊を並べて思わずニマニマしてしまいました。志村先生の安定感のある作画すきだなぁ〜〜。

裏面の作品リストを読みながら、他にどんな先生が参加されているか確認していたとき。はたと気づいてしまったのです。

 

 

 

、、、え? 

これって、

 

 

掲載タイトル同じじゃね?

 

 

 

 

ようく確認してみると、コミック版も文庫版も、鬼頭莫宏の作品は「空への門」。志村先生は「生活維持省」。

他の作品も、例に漏れず、同じものが載っているようでした。

 

 

 

がーーーん

 

 

 

迂闊さに尻もち付きました(心のなかで)。なんやねん自分天然キャラと違うやん、、、、確認せえや買う前に、、、、同じやん、、、載ってるの同じやん、、、

というかワイの読みたいのは鬼頭先生志村先生の作品やねんから、文庫のだけで十分やん。。。。。。

 

 

 

OTL

 

 

損失としてはたった400円なんですが……たかが400円、されど400円、、、。。。

 

まぁしかし、、、しかしだな、コレクター魂が言っている、必要経費だと。それに、先生方の作品を少しでも大きい紙で読めるのだからいいじゃないか…。実際、楳図かずお先生の漂流教室を文庫で格安で買って、大判での買い直しを真剣に検討したじゃないか

 

 

そう、いいのだ……仕方がないのだ、だって知らなかったから……文庫版はコミック版の選り抜きだって。。。。文庫版にはレアな鬼頭先生の栞がついてるか。。。ら。。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

社会人はお金があると言いますが、確かに増減の瞬間風速は小さかったものの、

1円10円を日々切り詰めている筆者にとって、400円余計に出費してしまったのは精神的痛手でした。

しかし、、しかし、その400円を損失と受け止めてしまう心こそ、救われるべきものであって……しかし……(ry

有り余るほどの富が降り注げばいいんですけどね

まぁともかくコミックを楽しもうと思います。

 

 

 

食べ放題から卒業します

こんばんは。最近AmazonのPRIMEReadingにハマりはじめ、

Kindleアプリをipadスマホにインストールし、読書を楽しんでいます。

それにとどまらず無料で読める漫画を探していたらかねてより「読む漫画リスト」筆頭であった『鈴木先生』を発見。

Kindle Unlimitedじゃないと読めないのかぁ〜、でも0円ってあるぞ?→ダメ元でポチる→読める?!

読んでみたら・・・・すごい。瞬きと呼吸を忘れて読み進めてしまいました。

第2巻の秀逸な解説通り、「ギャグなのか本気なのか」わからない、道徳物でも人情物でもない、ジャンル不能なアップテンポに乗せられてしまいました。

正直驚いています。漫画にこんなに夢中になったのは久しぶりです。

大人買いしてしまうかも…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

わたくしは、本日をもって

食べ放題を卒業します。

 

 

を、自身への戒めとしてここに記します。

 

 

※以下、やや汚い話が途中あります

 

食べ放題って、大体後悔する事が多いですよね。それもひとえに、「出した金額分かそれ以上は食べ尽くさなければならない」という貧乏性から、胃の容量を忘れてかきこんでしまうからなのですが

食と金に執着の強い小生は特にその気質が強く、振り返らずとも食べ放題には苦い記憶のほうが多いです。

しかし、月日が経つにつれ悔恨の念も薄れてゆき、魅力的なメニューと料理画像に心躍らされてしまうのです。

 

そして今日、某高級ホテルのランチビュッフェに日頃の★ご褒美として行ってまいりました。

 

カレーをメインに副菜やデザート(アイスメイン)などあり、

朝は豆乳だけで完全に戦闘モードで臨みました。ーーー過去の後悔などとっくに記憶から手放して

 

 

空腹の前にずらりと並ぶ手のこんだメニュー。大好物の各種カレーが食べ放題、炭水化物もとり放題、自炊ではお目にかかれない食材で作られた料理たち

テンション上がりまくり、逸る気持ちはすぐさま実行へ…

 

(いや、でもほんとうに今日は量としてはそこまででもなかった)

 

メイン皿に二回目のおかわりを盛り、途中にアイスも挟んで食べ終えた頃、異変が徐々におきました

 

k,、、き、。。 きm   気持ち悪い。

 

胃が、受け付けなくなってしまいました。突然の食材とスパイスの応酬にショックを受けた胃が機能と出入りを禁止してしまったようでした。胃の入り口が完全に閉じてしまったかのようなのです、「胃にATフィールドが発動してるみたいだ?!」と冗談を心内語として呟かないと一線を勢いよく超えてしまいかねない状態でした。

そうなってやっと思い出しましたーーー食べ放題の失敗を。

前は母と行った食べ放題で、これでもかと暴食したシメに乗せ放題のソフトクリームをウマウマしました。それがいけなかった。温度変化に胃がSOSを発令、

とんでもない気分の悪さにトイレから出られなくなり、小一時間、、、いや一時間半は籠城したのです

 

 

いや〜〜〜またやっちまってる。。。と感じても後の祭り。下から順調に処理がなされるのを待っているにはあまりに逼迫した状況。 まじめに水も飲めないくらい。

(※ しかし、少しだけ降りてくるものがあったので自然の摂理に従いに行きましたら、

同タイミングで平然と個室へ行った女性のところから、どう考えてもソレの嗚咽とアレの物理的音色が。。。。。。  まじか。。。。と思いつつ、同じ悩みを解消していることに羨ましさも感じた自分が悲しい)

しかし、、、、、、元は確実に取れてない。隣のヤセ型お姉さんはガッツリ盛られたメインを2回平らげ、アイス全種盛りを堪能してるというのに。。。。

 

でもマジでやばかったんです。

 

会場の最寄り駅まで歩く間が一番やばかった。本当にやばかった。歩く振動で機能停止防衛モードに入った胃を揺さぶり、明らかに処理不能と認識された食料たちが食道のノックをしていました。

台風接近の寒い雨の中、嫌な冷や汗をかきながら駅へ。。。

しかし駅のトイレ、、、、 怖くて吐けないんです… 出せば万事解決なのに、吐いた記憶が昔過ぎて再現できない。

吐いたらどうなるのか・そのモーションの前後はどうなってしまうのか考えられない。そしてまた「楽に吐く 方法」でシークレットモード検索、ヤフー知恵袋の先駆者たちにすがる。。

しかし吐けない。。 もしかして、一人で自室のトイレでならできるかもしれない。しかし、ここは駅のトイレ。外から横から足音と人の気配がする。

ここで、リバースビギナーズラックのわたしが無音で吐くことなどできるのか?いや、できまい。無様な嗚咽を発してしまうに違いない。

そうしたら人々はどう思うだろう。軽蔑するに違いない。私だったらそうする。嘔吐、という本来なら生じない生理現象を発露させるに至ったその自己管理能力の低さを。それを、公衆の共有空間であるトイレで解消しようとする安直さを。

 

 

また、トイレで籠もるしかありませんでした。小一時間試みたり断念したりして、

結局、吐き気を飲み込んで帰路につきました。家につく頃には峠は超えていました。

 

 

ここに再度誓います。食べ放題を、ただ元を取るための戦闘としてではなく、

好きな料理を【美味しく食べられる分だけ】様々に楽しめる、その空間自体を味わえるようになるまで、

食べ放題から卒業します。

 

 

 

胃のむかつきに虚しさを感じながらここに記します。