インビザ矯正日記2枚目 2022/02/27
た行とさ行深刻に発音できない問題は、
「自分はた行とさ行の発音を普通の人と同じくらいできる」という価値観を無意識のうちに葬った結果解決した。(え
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発音
いや、だがしかし、自身を弁護してやると、この3週間でだいぶ発音は改善された気がする。
インビザ初出社時に毎度苦戦し苦悩していた、電話対応での名乗りはかなりスムーズになった。
練習教材として、
・父が○に土を入れる(土のアナグラム、自主規制)
・加賀筒で美人局(趣向丸出し ©ヒカルの碁)
等を風呂で大声で発話して(正気の沙汰ではない)おり、当初は笑えて怒りがこみ上げるほど雑音まみれだった「つ」「ち」も、
まぁ、最低限「こいつはた行の「つ」を発音したいのだろう」と相手に伝わる音にはなった。
、、、、、と、書いていて不安になるのは、発音できない自分、自身から身の毛がよだつ酷い発音が繰り出されることへの「慣れ」が最たる理由なのでは?
という恐ろしい可能性を看過できないからである
ひとまずは、、、いずれの場合であっても、発音に関する問題は萎縮してきたことは間違いない。
着脱の慣れ
着脱が格段にスピードアップした。
当初はどこを持って外せばよいかわからず、最も恐るべき破損、を避けるため
前〜後のいずれかに力を入れてみて、試す、という具合であった。空腹なのに5分前後、洗面所で涙ながらに格闘したこともある
今は鏡なしでも自由自在である。
外食というハードル
インビザラインを始めて、外食の手間が一気に増えた。
外食時にまず探すのはお手洗いである。20時間以上装着が義務付けられているために、家で外したり事前に外すのはリスキーである。
そのために、店内で注文を終えてからいそいそとアライナー外しに取り掛かるのだが、
小さい店だと洗面台も狭かったり、インビザライン・フレンドリー設計からは程遠い。
【注文を済ませる→アライナーを外す→食べる→口を全力で濯ぐ・アライナーを付ける→席に戻る】という、アライナーにはじまりアライナーに終わる手順を踏む必要があり、
端的に言うと億劫である。
数日おきに訪れる歯列矯正に対する不安
病院選びは本当にこれで合っていたのか。
正解が出るのは数年後、莫大な費用と時間を費やしたあとだ。
ただ信じることしかできず、自身の選択に不安がよぎる。心に深い影が落ちる。。
これまで5〜6院、矯正カウンセリングに行った。今度こそ人生最後の後悔しない矯正にするため。仕事や引越の合間を縫って、人気の医院は平日にはしごすることもあった。
それぞれ理由があり、今の病院に決めた。高い、院長はいいけど受付の印象が最悪、提案内容がいまいち、抜歯前提、遠い、予約が取りづらい。
長い期間世話になるのだ、腕だけでは決められない。
トータル的に、結局なんの因果か、たまたま引越先の徒歩圏内の病院に決めた。
でも、ふとここでよかったのかと不安にさいなまれる。
不安なのは腕である。他の見せてもらった症例数件は問題なさそうだったが、
他院の、豊富な症例が載っているホームページを見ると、「自信がないから写真を載せてないのか?」と勘繰ってしまう。
認定医であることも決定打の一つだが、このライセンスがどの程度有効かは分からない(ただ一般人はライセンスの有無で判断するしかない)
施術料金99万円。毎回の調整料、5500円。
普段数十円でケチケチしているのに、なんだこの世界は…
前は、お金いくら払ってもいいから納得できるところで矯正したいと涙を流していたが、いざ莫大な額面を見ると虚無感がある。
数年後の自分に美しい歯並びで「あなたは間違えていなかったよ」と言ってほしい。
不安になる。
1週間の慣れ/インビザ矯正日記 2022/02/14
1枚目装着から1週間が経った。
自分でも驚くほど慣れてきている。インビザラインをしている生活に。
バコッとアライナーを外し食事開始、食べたらすぐ歯を磨いてアライナーもゆすいで装着。
つまみ食いとは縁を切った生活。
そして、このた行とさ行に哀れなつっかえが生じる発音…にさえも。
最初は自身の口から、まごついた歯切れの悪い発音が繰り出されることに本当に嫌気が差し、泣きながら自身の声を録音したりもした。(そうしたら、自身の口腔内に響く絶望的な粘つき音に比べたらいくらかマシな発音が聞こえた。。。が)
仕事のスケジュール上、他部署の人間と話す機会が多い数日であった。
そこでも私はもう、このた行とさ行言えないマンの面を下げて参上するしかなかった。
初対面、マスクをした顔面、第一印象を左右するのは目元と声だろうか。
その声に99%悪影響を及ぼしているさ行とた行。しは「しゃ」に、ちは「chちゃ」に変換されてしまう。アライナーを通すと。「〜〜でしゅよね?」と必死に話す奴---自分自身----の気が知れない。
が、幸いなことに、このさ行とた行のせいでコミュニケーションに支障が生じたことはない。つまり、何を発したか、聞き返されたことはないのだ。
これは……本当に他者には、問題のない発音として聞き取られている、ということなのか? 自身の内部では「わかりましゅtあ!」「ありがちょうございましゅ」等の世紀末も近い発声が響いているのだが……
……この、話が通じていさえすれば最低限問題はない、という事実によって、恐ろしい内声の反響の精神的苦痛はいくらか抑えられてきた、、、気はする。
そしてさすがに初日、2日目よりは多少なりともマシな発音になった、、気はする。
実家の母にインビザラインの件を伝えずしばらく話していても、何も言及されなかった。ネタばらしをして、た行とさ行変じゃなかった?と内心震えつつ質問するも「全然。別にいつもどおりじゃない」とのこと。
3日目あたりまではアライナーもうまく外せなかった。というか、壊すのが怖すぎて(決して韻を踏もうとしたわけではないんです、、)力をかけられなかったが、
今はまごつくことも減った。
ただ、正直なところ職場でアライナーを着脱するのは慣れていない。同僚に見られないよう、部署のあるフロアとは別のトイレで、できるだけ人のいないタイミングで(ただトイレが狭いのでどうしても2〜3人はその場にいるのだが)行っている。
バコバコと透明のマウスピースを嵌め、指を突っ込んでしっかり押し込んでいる様はさすがに、、見られたくない。見せたくない。。