青くてごめんね

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服で「個性」を出すのは就活生として間違い

こんにちは20卒です。

コロナが猛威を振るっていますが就活は平然と進行していると思います。ニュースで見ましたが、ほとんどWEB説明会が主流だそうですね。そりゃそうか。。 WEBだと必死にメモを取る姿も、人事にちらっとアピールするための準備した質問も、なかなか効果が実感できず歯痒いでしょうね。ですがこのルールの中で皆やってるわけですから、いつだって機会は均等にあるわけです。

さすがに本選考は実際に会社に足を運ぶのでしょう。そこで初めて会社の雰囲気や人事と顔合わせをすることになります。ディスプレイを介してではなく同じ空間に存在することは、やはり全く違う事態が生じているので、空気に飲まれないよう気を付けたいところです。今まで夏冬インターンや早期選考でどれだけ面接の経験を積んでいるか、より差が出てくるでしょう。そして詳細なイメトレ(面接の流れ:電車に乗る、本社に着く、受付を済ます、待合室で最後の深呼吸、元気に入室、楽しくハキハキ応答、感謝と敬意を示して退室)をして臨んで下さいね。

 

さて、先日街中をうろついている時目についた、就活生の服装についてお小言を申し上げます。

 

間違えた「個性」でアピールしてしまう就活生

大企業のビルが聳え立つ大通り。近くには説明会が開催できるセンターもあり、いかにも就活生らしい人たちが往来していました。

ピチピチの若い子が無理に黒染めをして、黒装束を身に纏い右往左往する姿は異様でもありますが、しかし最早一種の風物詩的な側面もありますね。ああ、就活の時期だなぁと。

 

しかし…彼女たちのコートに、引っかかりました。

中は確かにリクスーの典型例。流行りのスキッパーシャツ、地味の極地の無地黒ジャケット、フリルもタックもないスカート。そこに重ねられるのは、ベージュか濃紺のトレンチコートだと相場は決まっています。

ですが、ある就活生は若者向けファストファッション店で投げ売りされているような、薄ピンクの起毛ロングコート。

またある就活生は、ゴスロリ系スタイルをピリッと辛く締めるような、裾周りにラメの刺繍がシャンデリアの如く煌めく黒のAラインコート。

それ以外はどう考えても就活生なのですが、なぜかコートだけ「個性」 を強烈に主張していました。

 

 

服で個性を主張するのは、就活生として非常に違和感がありますし、言語道断だと思います。

黒髪・黒スーツ・地味なトレンチ・黒靴・黒バッグ

というのが、いわば就活生のドレスコードなのです。我々就活生は、企業に入社するため活動しています。その企業が求めるのは「集団の規範と規則を守った上で活躍できる人物」であることは最低条件として容易に考えられます。入社後であればその規則というのは礼儀やマナーや日頃の言動で示すことができます。では就活生に求められる規則とは?その一つとして上記の服装規定があるでしょう。黒ずくめ、無地のコート。それが就活生像を体現する服装であり、前提として外してはならない部分です。

企業、社会というのは見えない共通意識・規範をいかに汲み取り内面化し、自身の価値観を馴致させていくかというのが課題でありますし、構成員として受け入れられるために飲み込まなければなりません。その第一関門が、就活生にとってのリクスーでしょう。判を押したように大量生産される黒ずくめの「就活生」、その一部になることで、特殊であったあなたは普遍性を手に入れ、「就活」という市場のいち候補者として立場を与えられるのです。よって、その暗黙の了解を理解せず、好き勝手日頃着用しているコートを羽織ってしまうと、就活生というよりただ就活生っぽい服にコート着てる学生、になってしまいます。

 

 

 

もし、金銭的・時間的理由で就活用のコートの準備が間に合わず、やむを得ず防寒のために着てしまった。。というなら、一刻も早く「就活生」になるためコートを購入すれば済む話です。

 

でももし、「皆同じ服だから、自分はコートで個性をアピール♪」というケースであったなら、非常にまずいです。

就活における個性、すなわち「社会人として評価される個々人の特徴・傾向」というのは、あなた自身の経験やスキルなど内面に属するものが大半です。(業界によっては美貌も評価対象でしょう)

一般用語としての個性は「人と違っていること」ですが、この意味だけですと先に述べた社会人としての最低条件――集団の規範と規則を守った上で活躍できる人物――から離れてしまいます。単に人と違うだけでは駄目で、<まず共通の素地が合った上で、差異を発揮する領域も限られている>ことを理解しなければなりません。服装規定というのは、その集団への歩み寄り、規範への同意、を簡単に示すことができる部分なので、守らないという選択肢がないのです。

こうしたことを考えずに、色とりどりの装飾コートを手にとってしまうと、内定は遠ざかるに違いありません。

 

実際に、本選考が解禁され大手企業の選考が進んでいくごとに、

周囲の就活生は面白いほど同じ服になっていきました。インターンではおよよ?という色のトレンチも見かけましたが、選考に残ると純度が増す感覚を覚えました。

 

個性を履き違えず、企業と社会への恭順を示すためにも、「就活生」スタイルを守りましょう。