青くてごめんね

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「軸」なんて無くていい。そこにあるのは「共通点」

就活記事2本目。

今回は「軸」という奇妙な言葉について。

(「就活」自体も例に漏れず、就職活動って突然、耳慣れない言葉が胸を張って闊歩するので困りますよね…)

 

就活の「軸」を決めましょう!というたわごと

真面目に就活を進めている方は、学内セミナーや先輩の話、就活記事を読んで暗中模索でもがきながらも前進していることと存じます。その場面で、至る所に出てくる用語――いやむしろ術語としての役割を与えられてすらいる――があります。

 

「軸」jiku

 

あなたの就活の軸を考えてみましょう! とか、まずは軸を決めた上で志望企業を見ていきましょう、とか、面接ではしっかりした軸を意識できているといい、とか

まぁともかく「軸」なわけです。

そんなに多方から言われると、何だか確固たる筋道、揺るがぬ本性のようなもの、が自身の中に埋没しているかのように思われ、

躍起になって「軸」を掘り起こそうとするわけです。私の「軸」ってなんだろう?私の性格・行動・情動・価値観全てを貫徹するような、太く靭やかでそれでいて今までは気付けなかった軸…

だって皆が軸軸言うから、軸がなきゃいけないんだ…探して突き止めなきゃいけないんだ…

 

焦れば焦るほど、「軸」は見つかりません。どれだけ自問自答しても。さも、就活メディアでは当然のように語られる軸。きっと、考え続ければその先に天啓のように閃いて、これのことだったのか――私の―――軸、、、!と眩い光に包まれるような。。

周りの就活生は、簡単に「軸探索」ステップをクリアして、その軸に導かれるまま志望企業まっしぐらで全速☆前進している…なのにまだ、軸は見つからない……

 

 

 

当然です!!安心して下さい。

「軸」なんてありません。

 

 

就活における「軸」=企業選びの「共通点」

就活市場で使われる「軸」という言葉は、すなわち会社を選ぶ時あなたが重視している点や傾向に関する「共通点」のことです。それ以上でもそれ以下でもありません。

軸、という言葉の響きからは、何やら上から下まで貫く大層な指針のように思われますが、

実際には、あなたのこだわりポイント、くらいの軽い意味内容なのです。

 

なので、そのポイントがいくつあっても構いません。下衆なものでも一向に問題ありません。そもそも、無くてもいいくらいです(※その場合、「なぜウチを選んだのか」という鉄板踏み絵質問に答える理由をこしらえる必要があります。)

転勤がないから。給料が高いから。ネームバリュー。前から知ってたから。

ただ!こういう本音の理由を答えるわけにはいかない、というのは、直感的にご理解頂けると思います。「仕事が楽そうだから…」などとついポロリすれば、問答無用で脱落です。

 

本音の「共通点」を、建前化しましょう

ですが、本音のこだわりポイントに嘘はつけない。そこで、ちょっと工夫して表現を変えてみましょう。

例えば、転勤がない会社がいい、という心理の裏には何があるでしょうか?勿論、引っ越しが面倒だし特定の土地を離れたくないから、という理由もありつつ、「安定して長く働きたい」という気持ちが潜んでいるのではないでしょうか。

それでは、安定して長く働きたい、の部分をいい感じにしてみましょう。

 

・安定して長く働きたい、という願望を持つ=

長く会社に在籍して、貢献する意思がある。長く一つの会社で勤務すると、

1、社内の人脈が広がり、仕事を円滑に進めることができる

2、研修や報酬など、頂いた時間をお金を、仕事という形で還元し続けられる

3、自身の成長を実感しやすく、労働意欲が増し、一層仕事に打ち込める

 

「転勤がない会社がいい」という本音が一気に、献身的で愛社心に溢れる、理想的な就活生になりました。

本音は変えず、「なぜそう思うのか」をちょこっと考えて、出てきた理由についてポジティブな側面を洗い出す。たったそれだけで、「軸」に対する応答として素晴らしいものが完成しました。

 

 

 

面接の場で、「あなたの軸はなんですか?」と聞く脳死面接官は流石にいないd、、、(いや、、、いました…) 

聞かれることがたまにあるので、その時はしめしめと思いながらアツい就活生を演じて差し上げましょう。

 

 

まとめ

・「軸」という言葉から離れてみましょう。皆が軸軸言ってるのは、(あなた自身が)会社を選ぶ「共通点」のことです。

・選社基準の共通点すなわちあなたのこだわりポイントが見つかったら、

本音をベースに、人事が喜ぶような建前をちょちょっと考えてみましょう。

 

 

 

お疲れ様でした。今回はこのへんで。