青くてごめんね

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漠然と「シューカツ」が不安なのは、その言葉が漠然としているから

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就活記事第一本目。

就活生の皆さん、お疲れ様です。就活という異様な茶番劇*1、だがしかし人生を左右する何よりも重要な局面において、日々神経を擦り減らし時間とお金を費やして必至に志望企業の内定を目指していることと存じます。

 

でも、就活って不安ですよね。

就活。人生の夏休み、青春真っ盛り、そこに立ち込める暗雲。入学して任意の活動に忙しなくも「らしい」時間を過ごしていると、姿を覗かせる。今、今の自分は楽しい。充実してる。でも、4年生いや3年生になったら「就活」を始めなければならないらしい。「就活」では、それまでの経験やスキルが問われるらしい。あれをやっておくと、これを知っていると、有利らしい。らしい…

 

 

シューカツって、不安ですよね。やりたくないですよね、できれば。だって不安だから。シューカツやだなぁ。怖いなぁ。不安だなぁ。

 

 

なぜでしょう?

就活が不安なのは。

それは――その言葉が漠然としすぎているからです。

 

 

「就活」を紐解けば怖くない

就活 という単語を目にしただけで拒絶反応を示してしまう。自然です。

でも、そこで立ち止まってしまうと、「就活」の思う壺なのです。思考停止でとりあえず目を背けてしまう。そしてまた、時が流れ、いや周囲の意識高い系の子の口から就活に関連するワードが放たれ、街中の至る所に偽善的な、極めて偽善的な就活支援サービスの広告が掲示され、あなたは悩まされることでしょう。就活に。

この特定の年代にだけ襲いかかる、日本社会に構造的に織り込まれた、いつからか恒例行事にすらなっている就活。

 

でもちょっとだけ我慢して、その内実を一緒に考えてみましょう。大丈夫、すぐ終わります。

 

 

1、そもそも就活とは何でしょうか?それは、<希望の会社から内定を得るためのプロセス>のことです。すなわち、行動と思考の連続の先に、内定というゴールを据えているある種のゲームです。武器になるのは、今までの貴方の経験や様々な能力です。武器と言っても大層なものではなく、あくまで道具です。

筆者個人としては、就活全体はゲームで、その中に大小の大会があるイメージを抱いています。大会、求められる就活生像をいかに演じ切るかという、審査員=面接官のいる大会、すなわち面接でありGD(グルディス)であります。大会への参加資格を懸けて、尤もらしい志望動機やESを執筆するんですね。その場でのパフォーマンスや立ち回りが物を言う、なんともシビアな場です。ですが、そんな独特の場であるからこそ、裏を返せば対策は容易であり経験を積めば誰だって高評価を得るコツを体得できます。

 

←1.5、では、そもそもなぜ貴方は就活をしている(しなければならない・いつの間にかしている)のでしょうか?

それは、<希望の会社で働き、生きていくためのお金を稼ぐ>ためです。一言で言えば生きるためです。ちょっと哲学チックになってしまいますが…まず第一に、私たちは人間であり、生を存続させるためには衣食住が必要です。衣食住を獲得するためには、お金が必要です。お金は突然湧き出るものではないので、どうにかして自身の力で確保しなければなりません。そこで手っ取り早いのが働く、ことです。働けば、社会の中に組み込まれ、時間と仕事への報酬として決まった額のお金を入手できます。

就活なぞしなくても、フリーターとしてバイトで生計を立てればいい。とにかく就活が怖くて嫌なんだ。

と、いう方もいるかもしれません。でもちょっと待って下さい。今、少し踏ん張って正社員として雇用された方が、遥かに安定した収入を見込むことができます。アルバイトでは立場が保証されません。いや…正社員でも一寸先は闇かもしれませんが、一応形として、各種保険も適用されますし、使い捨てにはそうそうならないでしょう(私も働く前なので偉そうな口は聞けませんが…)。バイトとして、フルタイムで働きまくり、貢献を買われて店長を任されたりするかもしれませんが、そういうアグレッシヴな生き方を標榜される方は、この記事を読んでいないと思います。

「就活 不安」等によるウェブ検索で、おそらくこちらに来て頂いたのだと存じます。そんな心配性な、それでいて真面目な方は、同期が続々新社会人として迎える春を、フリーターとして迎える心構えを固めるのは極めて難儀でしょう。それなら、内定が出るまでの数ヶ月、歯を食いしばって就活をした方が、トータル的に効率的なのです。正社員として採用され、曲がりなりにも安定した生活をゲットできます。

 

←なぜ、生きるのか? ――ここに引っかかりを覚えた貴方、おめでとうございます。ようこそ哲学の世界へ。答えのない問に胸騒ぎを起こしたら、ひとまず応急措置として方法序説でも読んでみましょう。デカルトが、生きるにあたって守るべき5つの条件を教えてくれます。そして、その条件を守り再度問に舞い戻りましょう。

 

2、「就活」の中身は何でしょうか?以下、「就活」を構成する要素をざっっっっくりと羅列します。

・志望業界を決める

・志望企業を決める

・志望理由と自己PRを作成する

・当該企業にエントリーして、書類審査を突破する

・適性検査の勉強をする

・適性検査で合格ラインを越える

・面接を受ける

・内定をもらう

受ける企業を決めて、その選考を突破すればいいだけです。「就活」の中身とは実は単純明快なのですね。

ただ、平和な大学生活を送っていた人が、何の予備知識も無しに就活戦線に放り込まれ、戦績を残せるほど甘い世界ではありません。上記の選択や決断、言動をサポートするために、以下のようなプロセスも挿入されます。

・就活支援サービスが開催している、セミナーに参加する(GD対策・自己分析・業界解説等)

・合同説明会に足を運び、気になる企業とそうでない企業を見つける

・書籍やウェブ上の就活記事を参考にしながら、自己PRを固めていく

・どういう就活生像を演じればいいのか、どういう人物が求められているのかのモデルと接する&リアルな就活体験談を仕入れるために、OB訪問をする  etc...

気をつけて頂きたいのは、上記項目はあくまで<志望企業への内定をゲットする>という目的のために、あなたがカスタマイズして取捨選択していくものです。

なので、必ずこの手順を踏まなければいけないというわけではありません。世に溢れる就活の情報は、企業の利益になる就活イベントへの参加や無名企業へのインターンなども無根拠に勧めていたり、それが就活をしているとやらなければならないことなのかなぁと思ったりもします。でも、はっきり言って時間の無駄に思えるものも多々あります。

その選球眼を養えれば、情報の良いところだけピックアップして、うまい具合に自分に取り入れていきましょう。

 

言いたかったことは、貴方が貴方自身の就活の主人公であるということです。就活しているとつい卑屈になったり躊躇いが生じたりしますが、やらなければ何も進まないのも事実です。そして、実は就活の中身とは上記のように単純だったりします。

不安に思う気持ちを少し脇に置いて、まずは何かやってみましょう。業界地図を読み流すでもよし、徐に過去を振り返るもよし、野次馬根性で人気企業のイベントに参加してみるもよし、です。

実は、就活は行動を重ねていくと、一見役立ちそうもないことがどこかで功を奏することがままあります。不思議と。

 

それでは、今回はここらへんで。

書いていると書きたいことがどんどん浮かび読みづらかったかもしれません…すみません。御海容下さいませ…

*1:でも俯瞰で考えると、この世全ては茶番に満ちており、ある意味我々は期待されている・望まれているキャラクターとして道化を演じているとも言える、よって諧謔を用い生を切り抜けることが実は真理でもある