17万円が 水一杯で 消え去った話 <下>
中:http://aokute-gomenne.hatenablog.com/entry/2019/11/03/120006
毎日当たり前のように使っていたMacBook Proを突如、失ってから。
PayPay祭りに乗じて買った(結果として伏線回収になってしまった)iPad ProをメインPCとして使うようになりました。あまり活用できておらず宝の持ち腐れだったので、ある意味いい機会というか…失っても問題なかったのだ、と思い込ませていました。ただ、Wordやスプレッドシートがうまく編集できず、3年前にソフマップで買ったふる〜いThinkPadを使ったり、起動に15分かかるHPのノートパソコンを引っ張り出して乗り切っていました。
が、やはりiPadでできることは限られてると思い至り、MacBookの購入を真剣に検討し、
増税を盾にして最新のMacBook Airを購入したのです。
開封の儀を執り行い、約4ヶ月ぶりのトラックパッドに触れた時の感動といったら…涙が出そうでした。
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月日は巡り、水没の精神崩壊からもほとんど立ち直り、
亡骸をこのままにしておくのもなぁ、と思いました。
思い浮かんだのは、買取、という選択肢。
自分で持っていても、どう足掻いても使い道はありません。奇跡を信じて一晩中充電器につなぎ、翌朝電源を長押ししたこともあります。勿論何の応答もありません。
せっかくなら、次に繋がる形で供養してあげたい。。でも、起動すらできないこの子にどんな値がつくのだろう?
思い立ち、「MacBook 水没 買取」で検索。
たくさんのサイトが、出てくるじゃあありませんか。起動しなくても、壊れていても大丈夫だそう。(ちなみに、それこそちゃんと使えるMacBookだと7万とかもあり得るみたい)
早速、4社ほどに査定を依頼しました。依頼するのにも、しっかりHPを読み、口コミやレビューも出来る限り調査の上です。個人情報の塊を手渡すわけですから、怪しげな会社は避けねば。
修理の時に5000円と言われたこともあるので、過剰な期待はしていなかった…のですが、
なんと、2万2200円で、買取して頂いたのです。
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それは、「ジャンクバイヤー」というお店でした。
査定を依頼した4社の中でも1番信頼できそうだったので、まさかの高額査定に迷わず決断しました。
(営業時間ギリギリに査定依頼をしたのですが、なんと数分で(おそらく)手入力の返信がかえってきて、好感が持てたのです)
配送料無料、梱包材も準備不要。さらに好印象だったのが、梱包に関して電話で問い合わせた時、生来のコミュ障を発揮し意味不明な質問をしてしまったのですが、
関西弁のお姉さんが優しく説明して下さってとっても気持ちよかったこと。
(あと、こちらの都合で集荷時間を直前に変更して頂いたのですが、
その時も迅速かつ親切で有難かったです。)
引き渡す前にせめて、きれいにしてあげようと、
クリーニングクロスでディスプレイを指紋一つ残さず拭き、
すごくお気に入りだったプラズマ団のステッカーも、粘着面の名残りが無くなるまで時間をかけて剥がしました。
(ステッカーにはハンドクリームが有効と知り、パソコンにクリームを塗り込むのは異様な光景でしたが(笑)、でもそれはさながら、我が子の身体を労り愛撫しているようでした…)
集荷のタイミングで、ヤマトのあんちゃんがMacBookを梱包材に詰める様子を見守りながら、
今生の別れに一抹の切なさを感じました。
その後の対応も本当に丁寧で、
<依頼品到着><査定確定額><振り込み完了>の各段階でメールを送って下さいました。
こういった買取サービスを利用するのは初めてで、しかも大切なMacBookを送り出すのに不安がありましたが、
懇切丁寧な対応に終始感動しっぱなしでした。
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あれからというもの、MacBookAirを使いながら水分補給をするときは、しっかり顔を背け、二度と悲劇が起こらぬよう努めています。
皆様もどうか、お気を付けて。17万円は水一杯で、消え去ります。