7/2に書いてて一旦ストップしてたのですが、ある逆ギレ的衝動*1と感動のラストを迎えたので、これは書かねばと思いました。
20卒です。
あんだけ騒いでた就活は、無事に終わりを迎えようとしています。何とかなる、というか何とか“した”戦いでした。就活についてはまた延々と書き綴る所存です。(社会人として以前に、人間として生きる気力がマイナスであっても、大手企業に内々定を頂くことはできます。21卒の皆さん頑張れ。頑張り抜いて下さい。)
今日は私に突如降り掛かった、超弩級の不幸について。
それは5月31日、、世の就活生が息を潜めながら、明日から開幕する大茶番劇に戦々恐々としている時のことです。
(※言わずもがな、大多数の企業は既に最終面接を終えているor消化試合としての最終orおエラい人事との握手会準備)
その日、なぜか眠れなかったんです。就活に託けてバイトを殆ど入れず、逆に連日家でネットサーフィンしたり昼寝したりヒキニート生活を送っていたせいか、
体力が有り余って眠気が全く到来しませんでした。難解な哲学書を読んでも、晦渋さに空回りするだけ。羊を数えようにも、面接で飛んでくる質問が不意に過ぎり牧歌的暇潰しにかまける余裕がなく。
ざらつく心象を収めようと、いつもの対処を行いました。―『夜と霧』を読んで、今この瞬間を平和に迎えられていることの有難みを再認識し、目前の不安を矮小化しようとする試み―
「死ぬこと以外かすり傷」よろしく面接で命を取られることはないから何の心配も無いと、なるようになると、ケ・セラ・セラと唱えました。
ところが。幾度も目を通した本を閉じると徐ろにスマホを手にしてしまったのです。刺激に飢えていたのでしょう、自身とは離れた世界で起きた残虐な出来事について、色々と調べてしまいました…
そして、新しい一日とともにやってくる眩い夏の朝日が夜を白く染め始めた頃、つまり明朝5時にやっと目を瞑り、、、辛うじて睡眠を取りました。ただ、まっさらな状態で待ち構える、A4で自由記述の志望動機が脳裏を掠め、
9時半頃にぼんやりする意識とともに起き上がりました。
浮き足立った5月31日、これから到来する人生の荒波に落ち着いていられません。そして、見事なまでの睡眠不足。
頭を使う作業ができず、いつものように無為にニコニコ動画を流したり、絶対に今調べる必要の無い項目をググったり、
エンジンがかかるのを待つという名目で先延ばしをしていました。
11時を半分ほど過ぎた頃…その瞬間はふいに、訪れたのです。
さすがに暇潰しの最中ですら暇を持て余しはじめたので、いよいよ本文を考えようかなぁと思い、
小学校6年生から愛用している、ポケモンセンターで購入したプラスチックのコップの水を1口、飲みました。(その子供用のコップに半分しか水は入っていなかった。)
パソコンの真横、元の位置に戻そうとして、
そうしましたら手が…滑りました。
あっ。
コップが短い放物線を描き、天地を逆にしたのが見え、中の水が当然流れ出し、
しまった、
と反射的に過ちへの宣誓が口から漏れ、
MacBookのキーボードに、透明な
水たまりが。
出現したのです。
やっば………!
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この調子だと永久に終わらなそうなので、事実を端的に述べて参りますと
突然、最も目にしてはいけない状況を目の前にした私は、考える前にタオルで水を拭きました。水たまりをこしらえても画面はついたまま、なんだぁ大丈夫よ、大丈夫よ、と自分とパソコンに言い聞かせるように震える手で拭いていると、
暗転。画面は唐突に消えてしまいました。
わぁーーっとパニック状態になり、電源を長押ししたり、逆さにして水気を切ったり、、、
―MacBookproの水切りをするのは、後にも先にもこれを最後にしたい― しかし、想像以上に内部には水が侵入していたようで、通気口から滴る、水。 まずい!
ば、バッテリーに繋げばなんとかなる、と大慌てでプラグを差し込み、祈りながら電源を長押し―――
二度と、私のMacBookに明かりが灯ることはありませんでした。
顔面蒼白でやっと、「水没時の対処方法」をスマホで調べましたら、やってはいけない項目に「電源を入れようとする」「充電する」がばっちり載っていました。
事後。
すべては終わったのです。
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我が子が突然帰らぬ人となった親の気持ちは、きっとこの精神の形に類似しているのだろうなと、
それほどに心的ダメージは多大なものでした。
いつも一緒にいた…決して軽くはないMacBookproを、就活の黒バッグに詰め込んで、苦しんできた日々。
esの書き方や志望動機の固め方といった、たびたび読むWeb記事はずっとタブを開きっぱなしにして、(それこそ10月頃から)
第一志望に合格したら閉じようと思っていました。
それももう、叶いません。
つづく