青くてごめんね

書きたいことをね、自由に書きます

17万円が 水1杯で 消え去った話 <中>

上:http://aokute-gomenne.hatenablog.com/entry/2019/11/03/113329

 

 

しかし、まだ希望は潰えていません「でした」。修理。修理すればいいのよ。
不幸中の幸い、重要なデータはEvernoteiCloudに保存されていたので(本当に良かった)、SSDがやられていてもまた使うことさえできれば万々歳だ。まだ買って1年と少しだし……3万円くらいで元通りに…なるでしょ、、?


一刻を争う事態、最速で予約できたApple正規修理店に向かうべく、MacBookproをタオルで包み…それは恰も発熱した我が子を抱え病院に急行するような…やたらと長い一駅にもどかしさを感じながら17:30頃、到着しました。

 


「水没してしまって…修理をお願いしたく…」
状態を確認するためバックヤードに入る店員さん。もう、平常心を保つのがやっとです。

 


曇った表情で、その人は戻ってきました。

「申し訳ないんですが…かなり状態が悪くて………丸ごと取り替えることになるので、修理代はこちらになりますし、修理不能という場合もあります」

 

 

修理代、9万7000円也。

約10万円………

 

 

 


「あう、、、、、え、、っと、、ちょっと突然は、、、払えないので、、」
「そうですよね… 水没だと、やはり買い換えるお客様が多いです」

 

なぜ……………私が………………

 

 


しかし、過ちを犯したのは誰がどう見ても、睡眠不足で手元を狂わせ数mlの水をぶちまけた私です。
不甲斐なさ、馬鹿馬鹿しさ、悔やみに悔やみきれない気持ち、はがゆさ
就活でバランスを崩しまくっている自尊心に、あまりに大きすぎるダメージ。


でも、なけなしの理性で救える道を探しました。正規店じゃなくて、パソコン修理専門のお店が、あるはず、、、
すると、都心の店が見つかりました。水没からの救出事例がブログに載っています。価格帯も、正規店の半額ほど。ああ、これか、これだ、、、、


時間は既に19時を回ろうとしています。予定を急遽変更して、着の身着のまま電車に飛び乗り、目的地に向かいました。
零れそうになる涙を堪えるのに必死でした。
※ちなみに、何度も言いますがこの日は面接解禁6月1日の前日です。パソコン水没させてる就活生…

 

営業時間ギリギリで到着。受付の中国人の方が片言の日本語で応対してくれました
修理を依頼し、パソコンとバッテリーを手渡しました。かわいそうに…ごめんね、、、

 


すっかり軽くなったトートバッグを肩に感じながら、あまりに重すぎる足取りで帰路に着きました。


- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄

 

待って、待って……それまでに何度も人生の岐路に立ち……1、2…3週間が経ちました。
やっと修理店からメールが。
期待しすぎると大体良い結果にならないので、意識しすぎてはいけない、と思いながら、毎日毎日吉報を待ち望みすぎていました。

 

「水没の状態がよくないため補修を行っても改善しませんでした。」

 

 


………

 

 

 


分かってはいた、薄々気付いてはいた。
でも冷酷な事実を前に、落胆するしかありませんでした。
起動しないパソコンでも買取はしてもらえるようで、5000円の値がつくそう。
17万円失った身からすると、マイナスどころかプラスに転じること自体が嬉しかったですが…よく考えて、5000円でこの子を売り飛ばしていいのか、と思いとどまったのです。  この判断は正しかったと、判明するのは次回。

 

 

 

数日後、我が子の亡骸を迎えにお店へ。。 久しぶりに抱えたMacBookPro。。
まだ、諦めきれなくて…歩いてすぐの場所にある、他の修理屋にその足で訪れました。
<水没の修理を依頼したい、2ヶ月前に発生して、その日のうちに正規店へ持ち込み修理を依頼したが高額で断念、他店へ依頼したが結局修理不能だった>という旨をできるだけ丁寧に伝えると、
無駄にぶっきらぼうな対応をされ「はぁ〜、それですと正規店以上はかかる可能性がありますね」と面倒事には首を突っ込みたくないと言いたげな雰囲気でしたので、
そそくさと帰り全てを…諦めたのでした。